少女は、ただじっと兄を見上げていた。
 いつもは不機嫌そうに寄せられている眉も解けていて、険のない顔つきだったが、表情らしい表情もなかった。微動だにせず、無言で兄を見上げている。
 ただ、絳攸だけを見つめていた。
 じっと、じっと、見つめて、瞬きもせず見つめていた。

「………たくさん、あったんだよ」

 夕焼けが、赤かった。
 ―――彼女の名の如く。

 ***********

 晴れた日の午後、少し遅い時間。蕾を膨らませた桜の下で卓を用意し、楸瑛と真朱はイチャイチャと茶を飲んでいた。
「サァ、ボクノカオヲオタベヨー」
 楸瑛の膝の上に乗り、向かい合って棒読み。顔つきは楽しそうににこやかなのだが常の如く目が死んでいる真朱。
 彼女の白い指先がちぎった菓子片を、そのまま口に運ばれる楸瑛も笑顔だ。こちらは完全無欠に面白がっている。
 素敵アイテム餡ぱん饅。それが作法とも言えるので、男相手に"あ〜ん"をやってやれないこともない素敵茶菓子。あぁ、今、この瞬間、あなたは確かに俺にとってヒーローだ。ヒーロー過ぎる。ありがとうありがとうあなたのおかげで耐え難きを耐え忍び難きを忍んでる、と李真朱は内心感動にうち震えた。
 だが、どーにもこーにも目は死んでいる。
「おいしいよ真朱殿」
「おほほありがとうございまぁすぅ」
「というわけでお茶がほしいな」
「テメェで飲みやがれ」
 楸瑛は楽しそうに笑い、真朱は恥じらうように目を伏せている。困ったように頬に手を寄せて頬を薄紅に染めるという芸の細かい真似をしながら、返す言葉は低音ウィスパー。意訳―――調子コクな。
「はははイチャイチャしましょうねと言ったのは真朱殿じゃないかはっはっはっは」
「いやですわ楸瑛様ったらもう」
 訳=笑いすぎだテメェ。
「――――――なにをやっているんだ貴様等は」
 アテレコに失敗した音声と映像が著しくチグハグしていたお茶会に、呆れかえった絳攸の冷たい言葉が水を差した。

「「イチャイチャしてる」」
「気味が悪いっ」

 異口同音の返答は容赦なく両断されたが、委細かまわず真朱は慌てたように楸瑛の膝の上で身をよじる。
「仕事中にどーしたんだ? 絳攸」
 仕草は―――仕草だけは"お兄さまにみられちゃったっきゃん恥ずかしい! お膝からおろしてください楸瑛さまっ"ってなモンだが、兄に投げられた疑問の声は至って普通だった。失敗アテレコ続行である。
「そうだね。珍しいね絳攸。君が仕事中に席を外すなんて」
 もじもじする真朱を離すまいとその腰に手を回し抱き寄せる楸瑛の声もフツー。
 言動不一致にもほどがあるので、映像と音声を同時におさめた絳攸は、本気で気味が悪い思いを味わった。ナニこの茶会? 茶番? 茶があればまかり通るとでも思ってんのか。
「貴様もその仕事中のはずなのになにゆえ庭院で優雅に人の妹と茶を飲んでいる」
「強いていえば真朱殿の護衛だね」
 ピクリと絳攸の眉が動いた。
「そーそーそーなのおにーさま。最近真朱、後宮でいぢめられてるのグスン」
「仕事中に席を外さざるを得ない要件で迷いに迷って後宮までやってきた兄の話をまじめに聞く気はないのかおまえはっ!!?」
「迷ったの俺関係ねーだろーがっ!??」
 理不尽な言いがかりに真朱が切れて、気味の悪いお茶会は幕をおろした。



「※ここからは通常の音声でお楽しみください」



「なんだそれは」
「いや一応テロップ流しておこうかと思って」
 相変わらず意味不明だが、真朱は(清々した顔で)楸瑛の膝から降りて、お茶を入れ直している。
「飲む?」
「いらん」
 飄々とした妹と、苛立たしげな兄の会話は短い。
 当たり前のように真朱がお茶を入れなおしたので、席を外そうかと思っていた楸瑛は卓から離れ損ねた―――それを後にどえらく後悔する。
 少し、冷えてきた。暦の上では春といえど、進士式を数日後に控えた今はまだ、日が落ちると驚くほど冷える。
 冷え性の彼女は、兄に茶を断られ、茶器を卓に置いていた。
「で、何。俺に用みたいだけど。仕事中にマジ何事」
「大事だ」
「イヤな前振り」
「―――玖琅様が先日、貴陽に到着された」

 ビシリと真朱が凍り付いた。

 ギギギと滑り悪く首を巡らし、冷や汗をかいて絳攸を見つめる。
「く、く、玖琅様がっ!? な、ななななんでっ?!」
「何でも何も、秀麗の及第祝いだろう」
「お二人にほぼ面識ないからソレ失念してたよっ!! うわ、うわ、わわわ………やべぇ」
 珍しくも顔色をなくし狼狽する真朱を視界の端に納め、空気をつとめる楸瑛は胸の内で首を傾げた。
 彼らの言う玖琅様とは―――紅玖琅といえば黎深の弟で、当然邵可の弟である紅家直系三兄弟の末っ子だろう。黎深が黎深であるが為に黎深なので、彼に代わって紅州を治め、さらには王都にいながら黎深が黎深なので、新年の朝賀すら当主名代を務める優秀な人物であると伝え聞く。公正明大で実直な人物で、黎深を悪しきざまに罵る人も彼を罵ることはない。
 当主の養い子である李兄妹は紅家では微妙な立場にいるが、紅玖琅はわかりにくい黎深などよりよっぽど絳攸を買っていて、認めている。だからこそ、絳攸は紅家筋の者の表だった反発は受けていない―――が、そういえば、真朱の話は聞いたことがない。
 女人扱いは当然、するだろうが、だからといって、絳攸と真朱で正反対の態度を取るような人ではないだろう。
 なのになぜか、真朱は恐怖のあまり青ざめるのを通り越して、真っ白に血の気の引いた人形めいた無表情で、指先がかすかに震えている。
 その、震えた指先が、左腕を押さえつけている。
「俺も詰めが甘いというかなんというか……玖琅様が………いらっしゃったか………そっか」
 明らかに、あからさまに。真朱は紅玖琅を畏れていた。
 細く、細く、真朱が長い息を吐く。
 肺を空っぽにする。


「そっかぁ」


 顔を上げたとき、真朱は晴れやかに笑っていた。腰が曲がるほど重い荷物をその背からおろしたかのように、清々したといわんばかりに。
「絳攸もういいよ。もう大丈夫だ」
「なにが大丈夫だこのすっとこどっこいっ。お前はいったい何がしたいんだっ」
「イイ感ジに逃げ道塞がったから、迷わないし嘆かないし惜しまないで笑ってこのまま突き進もうかと。俺、もう往くよ」
 いつもの不機嫌顔が嘘のように、虚ろなくらい底抜けに晴れやかに笑う。
「―――何処へ。茶州とほざいたらはっ倒すぞ」
 州牧が決まったら、社長真朱自ら茶州へ行く。それは絳攸とて知っている。化粧品になど興味も関心もないが、絳攸は彼女の会社の大株主でもある。
「茶州は逃亡先であって目的地じゃないが―――何処へ行くのとか何処から来たのとか問われても答えられないよ俺は」
 語るべき言葉を持たない。
 ―――何処へ行きたいの何処に行けばいいの何処にいればいいのここにいていいのここは何処。
 こっちが知りたい。



「ならば最早問わん―――何処にも行くな。ここにいろ。俺のそばにいろ」



 端で楸瑛がお茶を詰まらせた。
 かろうじて、かろうじて武官の腹筋で吹き出すのは堪えた自分を誉め称えたい。私は空気。無味無臭で無風な空気である。万歳。
 今空気なんてどうでもいいのである。どうでもいいからこそ空気なのである。
 ―――そんなことより今、楸瑛の友人は快挙を成し遂げなかっただろうか。表情の少ない不機嫌顔であったが、今なんか言った。万里の道も一歩からというが、今、この瞬間、友人は万里の道を、その一歩をサラッと踏み出したのではなかろうかっ!? どうみたってその一本道しかないのにその入り口をグダグダグダグダと足踏みすらせず全力で突っ立っていただけの友人と、その妹が。
 快挙か幻聴かはじめの一歩か。
 踏み出したのか踏み外したのか。
 何気ない顔で全神経を耳に集中させ、優雅に楸瑛はお茶を口に運ぶ。
「今更そんなこといわれても、もうどうしようもないのに」
 笑い飛ばす。
 聞こえないふりをする。
 脊髄反射で否と絶叫する。
 あるいは―――頬を染めて頷く。
 そのいずれでも、彼女らしいと言えば彼女らしいと言えなくもない。
 しかし真朱は悲しそうに笑った。
 悲しそうに、笑った。



「おそいんだよ、ばか」



 万全とは言いがたいが準備も整って、さらには逃げ道塞がれてから言われても、引き返せるわけがない。迷うことすら許されないタイミングでお前そりゃねぇよとは真朱内心の絶叫。意地でも声には出さないが。
「まだ間に合う。お前が、本当に妊娠している(、、、、、、)はずがあるか。なんなんだこのすさまじく信憑性のない噂はっ!! 誰が信じるんだ!」
「そりゃそうだ当たり前だ誰が孕むか無茶言うな。ホントありえねぇよな」
 まことしやかに。
 後宮はおろか、外朝にまで漏れ出すほどに、その、当事者同意して"すさまじく信憑性のない"、当事者曰く"ホントありえねぇ"噂が流れていた。
「間に合うわけあるか。剛速直球ど真ん中な"醜聞"だぞ。真偽なんて果てしなくどうでもいい。嫁入り前の李真朱の株は大暴落だ。望むところだが。玖琅様のお耳に入る前に茶州へ高飛びする心算だったんだけどなー……」
 元々不順で、後宮入り以来止まっていた月経が訪れたのは三月前。
 元々不順なのだから、三月、月経がない。
 噂の出所は、それだけといえばそれだけだ。
 ただ、真朱は一度も否定しなかった。
 むしろ悪ノリして相変わらず王の世話を焼き、楸瑛とイチャイチャし、それでも休養日にはあり得ないことに実家に帰り、結果。
「父親は順当で王様、対抗馬藍楸瑛、大穴で紅黎深とか言われてそこかしこで賭まで始まってんのに。今更なにいってんの」
チョット待ったぁぁぁぁぁぁっっっ!!
 空気が弾けた。
 もとい、楸瑛がたまりかねて叫んだ。
「「なんだ今忙しい空気読め常春」」
 一死乱れぬユニゾンでKY扱いされたがしかし、楸瑛はいろんな人代表でここだけはつっこまざるを得ない。
大穴ッ!! 大穴があり得ないっ!! そこは絳攸じゃなかったのかいっ!?」
「兄妹でそれこそあり得ないっつーの。もともと俺は黎深様の、由緒正しき奥方公認愛人一号だ」
 そりゃあ当人を見知っていればあり得ないのはわかりきっているのだが、そうでなければ"大貴族当主の養女"なんて元々そういうモンだ。大きくなったら食うんだろうねってやつだ。
「……まだそのネタを引っ張っているのか。百合様が後悔のあまり思い出すだに悶え死にそうになっているんだから、いい加減忘れろ」
「百合様には気の毒だけど、過去って、奇跡的に精算することは出来ても、なかったことには出来ねぇんだよな。終わったことだから」
 驚愕のあまり二の句が継げない楸瑛を後目に、真朱はしたり顔でやるせなく頷き、絳攸は使い古された一発芸をまたも披露されたような渋い顔をした。
 話は絳攸と真朱が黎深に拾われた頃に遡る。当時、百合は疲れ果てていた。主に、黎深の嫁探しに奔走して。
 まさかまさかまかり間違っても己が黎深に嫁ぐなんぞ、願望込みでチラとも考えもしなかった百合姫は、当時五歳から三十歳まで黎深のアレに耐えられ得るだろう奇跡の乙女を彩雲国中目を皿のようにして探していた。
 その、当時五歳が後の李真朱である。
 黎深相手に物怖じせず、年の割に聡く、年にあり得なくわきまえた気色悪い幼女の将来に彼女は期待した。期待して、言ってしまったのだ「大きくなったら黎深のお嫁さんになってくれない? いや、ホント申し訳ないんだけど、もう彩雲国広しと言えど、あなたしかいないんじゃないかと思うの」とか言っちゃったのである。
 現時点では無理。なにが無理って犯罪。百合は疲れはてて、右も左もわからぬ幼女に黎深を押しつけようとはしたが、黎深ほど非常識にはなれなかった―――が、故の悲劇である。
 このときの発言がなぜか周囲に漏れ、曲解され、百合が黎深の妻に収まった結果、奥方公認愛人一号が爆誕した。
 未だ義娘本人にネタにされる。そのたびに、彼女は死にたくなる。紅家では誰もが知っている話だった。
 紅家では誰もが知る話。つまり、真朱の立場は黎深の養女兼奥方公認愛人一号であり―――………。
「外野は無視して、話を戻すぞ。だから醜聞だ。今度こそ、俺は玖琅様に殺されるだろう。だからその前に、茶州へ高飛びするしかないだろ、もう」
「だからっ」
「―――今度こそ、紅玖琅は李真朱を赦さない」





「だからそれは、俺のせいだろうっ!?」





 絳攸が声を荒げ、真朱は額を押さえて俯いた。
「………お前がそう思ってんの………知ってたよ。けど、実際俺の自業自得だろ」
 額から手を離し、俯くのをやめて、真朱は絳攸を見上げる。
 いつもは"死んだ魚のような"と致命的な比喩を用いられる、茫洋とした焦点のあわない目を、ぴたりと絳攸に合わせる。
「俺が愚かだったんだ。だから、当然の報いだ。お前のせいじゃない―――今まで、言えなくて悪かったな」
 怖かったのだ。
 礼は言った。
 何度も謝った。
 それでもどうしても怖くて、どうしても言えなかった―――君もせいじゃないと。
 後戻りできないところまで来て、ようやく言えた。
 遅かったのは、真朱も同じだ。
「どこが、なにがっ、当然の報いだふざけるなっ!!」
「ふざけてねぇし。じゃあ何か? お前、俺を助けたこと後悔してんの?」
「するわけあるかっ!!」
「俺は生き残ったこと後悔していない。お前も後悔していない。だったら、俺が、紅家当主一家を殺害しようとした罪人(、、、、、、、、、、、、、、、、、)として紅家に裁かれても、それはお前のせいじゃない。絶対に、違うだろ!!」
 空気がぶれた(楸瑛が茶器を落とした)。

 ―――手首を切った。あまりにも愚かだった。
 その後がさらに救いがない。水も食事ものどを通らなくなった。あれは―――あれこそが、真朱の自殺未遂だった。それでも真朱は今生きている。それが、答えだけれども。
 緩慢な自殺を止めたのは、真朱が食べるまで己も食べないと食事を絶った絳攸だ。
 絳攸と―――同じく食事を絶った養父母。家人たちだ。
 美談だな。そう思う。
 お伽話にしてもいい。だけど、生き残ったからにはめでたしめでたしの後に続きがある。

 養父母は、紅家の当主夫妻だった。絳攸だって、当主夫妻の養い子だった。

 それだけの、めでたしめでたしの続きの話。
「紅家は、当主一家に危害を加えた者を赦さない。赦してはならない―――玖琅さまは、優しいよな」
 真朱は、そう思う。だから彼に断罪されても糾弾されても、彼を恨むことはない。玖琅は絶対、真朱が黎深と百合と絳攸を、故意に危険にさらしたとは思っていないだろう。そういう手段もあるのだ。情でもって情で殺す、か弱き暗殺者が用いる手管。
 だけど、玖琅は真朱がそうだとは思っていない。
 黎深も、百合も、絳攸も。だから真朱はそれでいい。
 当主代理が声高に真朱を責め、当主その人がなにもかも黙殺。そうして、真朱は今も生きている。率直に言えば執行猶予の身だったのだが、今回の醜聞は、もうどうしようもない。有罪が確定した。玖琅はもう、真朱を裁くしかない。
「そんな罪を、背負わせるつもりはなかったっ……!」
 生きてほしかっただけだった。
 そばに―――そばに。
 ただでさえ生き辛さに喘いでいた小さな少女に、そんなものまで擦り付けて、背負わせて、それでも嬉しい。生きていてくれて嬉しい。それでもそばにいてくれたのが嬉しい。後悔していない。だから後悔も出来ない。
 なにをもって報いればいいのか、わからない。
 それでも、これからも、そばにいろと―――手遅れになる前に、どうして言える。
「それも知ってる。当たり前だろ。俺もビビったクチだし」
 なにを思い出したのか真朱は小さく苦く笑った。
「お前こそ、なにも悪くなかった―――っ」
「その件はまぁ、誰も悪くないって言ってもいいんじゃねぇの? その件は、俺だって自分が悪かったワケじゃないと思ってるし。自業自得ってぇのはさ、その前」
 真朱が左腕を捲った。
「コッチの話」
 その左腕には、大きな大きな傷がある。
 体質なのか、醜くひきつる蟹足腫が残っている。
「やめろ。その話はいい」
 身を強ばらせ、絳攸はその傷跡から目を逸らす。
「そういうワケにもいかねぇだろ。この際事実関係はっきりさせておかないと、いらん苦痛がつきまとう。お互いな」
 手の平の手首際、小指側から肘に向けて走る(、、、、、、、、、、、)一文字。躊躇いのない傷跡。
「君のせいじゃないと、今まで言えなくてごめん。俺は、認めたくなかった。この傷が、逆さなこと(、、、、、)。こんなにはっきりしっかり残ってんのに、認めたくなかった―――」
 誰もが目を逸らす。
 誰よりも目を逸らした当事者二人。




 逆さまの傷跡。




 当事者二人。被害者と加害者。
「自殺だったら、逆なんだよ。親指側から小指側に向けて切るわけだ、フツー」
 かっ切る仕草をする少女。
 絳攸は、拒絶のあまり目を閉じた。
「やめろ。聞きたくない」
「俺だって言いたくねぇよ。認めたくもない、けど、傷跡が、逆なんだよ。どうみても、逆で―――」
 言いたくない。
 認めたくなくて、君のせいじゃないと、今までどうしても言えなかった。
「言いたかねぇよ、俺だって」
 鼻の奥がツンとした。
 あぁ泣きそう。



「これ、ほんとは―――お前を殺そうとして失敗した傷、だなんてさぁ………」



 だから、なにもかも君のせいじゃない。
 自業自得。







(おひさっしぶっりーねーあーなーたーがくるなんてー♪ 思わず歌う)




モドル ▽   △ ツギ ▽





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